柿は強く刈り込んでも太陽が当たると
枝が出るほど強い果樹ですが
虫や菌により落葉や青い果実の落下等の被害が発生します
虫による被害は「粗皮削り」が簡単で有効だそうです
粗皮削りはマンノ等で粗皮を削る方法で
虫の幼虫か粗皮部分に入り込み越冬することを防ぐことが目的です(粗皮を削りすぎて白い部分が出ても良いという方もいます)
また農家さんは高圧洗浄機を使用しているそうです
(枝の分かれ目にも虫はいるそうです)
落葉病の菌は落葉した葉の中で越冬するものもいますのでこの症状が出ていたら葉はそのままにせずゴミ出し等の処分をしたほうが良いそうです
虫、病気対策には可能なら薬剤散布を6月中旬と8月中旬に行いたいそうです
薬剤散布はせめて6月中旬だけでもやると効果が実感できるそうです
薬剤散布には「スミチオン乳剤」を利用しているようです
剪定について庭木の場合は樹形のため丸く刈り込むことがありますが
単純に丸く刈り込むと実がなくなるそうです
それは柿の実は先端あたりによくある「花芽(雌の花)」になるので実を付けたいのならば「花芽」に注意して剪定すると良いです
花芽の見分けかたは
枝にある芽が小さい三角のものは「葉芽」、丸くて大きいものは「花芽」だそうです
数十年放置していた大きい柿は思いきって3メートルくらいの高さに切り戻しても柿の木は持ちこたえるそうです(この場合花芽もなくなると、その年には実はつかず翌年以降に期待ができるとのこと)
大きい柿は、まず1月頃に剪定を行います
剪定の時に太い枝(目安は腕程度)を切った場合は「トップジンm」など切り口に塗ると良いそうです(剪定鋏でカットできる太さならそのまま)
この切り口は肉が巻くのが理想です
また切り口は枝の付け根に近い箇所を狙いたいです
そして4月中下旬に枝を半分程度にするつもりで間引くと良いそうです
6月中旬ごろに捻枝をして樹形を整えるという流れだそうです
(ちなみ6月中旬は薬剤散布の時期でもあります)
剪定は実を届く(収穫)範囲に留める目的と光が葉に届くようにする目的で行うそうです
剪定について慣れてくると
「切枝は木が教えてくれる」そうです
また剪定する枝は「下に下がったグランとした枝は切る」「木の肌を見て若いものを優先して残す」「内向枝は日当たりを見て切る」などの視点でみると選別しやすいそうです
そして切ったあとに切り口をチェックします
切り口が黒ずんでいると傷んでいるということです
【参考知識】
・カラス対策には「テグス(糸)」が効果的だそうです
・接ぎ木は「メデール」がオススメだそうです
メデールは芽が自分でテープを破るので楽だそうです
接ぎ木は穂木を採取(樹液の出る2月中旬迄に)→30cmにカット→新聞紙をスプレーで湿らせ穂木を包む(ベタベタにしすぎない)→新聞紙をサランラップで包む(ビニールでなくポリがよい)→冷蔵庫で保管→4月上旬頃に「切り接ぎ」等行う(切り接ぎ前に穂木をカットして切り口が茶色に変色してないか確認して、変色していたら使い物にならないとのこと)
1/21 教えていただいた知識を基に
数十年来伸び放題の柿を剪定しました。
私の道具は電動ノコギリとノコギリ、ゴム太郎のため
なかなか効率は低めでした(汗)
それでも20cm程度の枝か幹を剪定することができました
1/28 柿の木の剪定(切戻し)と粗皮削りをしました
マンノで行う粗皮削りは意外と手間のかかる作業でした
そして太めの枝にはトップジンを塗布しました
3/12 少し離れた地域の柿畑を眺めていたら粗皮削りをキレイに施してある柿をみつけました
木の肌が白く見えるくらい削ってありました
寺畑物語
寺畑の野菜栽培記録です 2021秋から直売所登録して出荷しています 直売所に出荷する野菜の栽培日誌のように記録しています たまにはコラム(畑以外のネタ)も掲載します
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